ペリオデンチャー は歯の動揺を防ぐ義歯|ペリオデンチャーと言います
7番の歯を失ったまま放置した場合、6番は後方の支持を失うことで動揺を招いてしまいます。そして、やがて揺れは大きくなり咬合方向へと挺出していきます。これが俗に言う「7番問題」です。ここで早期接触を起こすと、さらに動揺は大きくなり、ますます咬合方向への挺出が 進行し、やがて歯が抜けてしまいます。
ペリオデンチャー(PSD)は、こうした7番問題を防止するためのデンチャーです。動揺する歯を囲い込むようにして複数 の箇所で固定することで、歯の喪失を防ぎます。失った歯の補綴も行いながら、2本以上の又越しワイヤーを入れて固定するタイプのものを指すこともあります。
7番を失っても、ペリオデンチャーを用いることで、5番・6番の喪失を防ぐことができます。ペリオデンチャーは、歯の喪失を予防する重要な事前対応法のひとつです。
※両側の7番を失った症例。リンガルバーは使用していない
7番を喪失した時点で、7番の補綴物を含むペリオデンチャーを装着することで、5番6番を固定することができます。動揺歯であってもこれで固定できるため、正確な咬合調整を行うことで、長期に安定した咬合が期待できます。