マルチレイヤージスクの弱点を補うステイン
マルチレイヤーディスクが登場して、ジルコニアはまた一歩前進したように思っております。
真っ白でコーピングに使われていたジルコニアが、単色でステインされる様になり、より審美性を求められてマルチレイヤーに進化していきました。
マルチレイヤーは、ブリッジやロングスパンの高さに高低差があったりすると、同じ感覚のシェードにならない事があります。
そういった、同じブリッジでも、最初と最後では色が違って見えるトラブルは、厚みに問題があったり、CAMの加工ソフトでのディスク内の位置関係などでも起こりうると考えています。
今回のこの症例は、生活歯で縁上マージン形成量が少なく7番に殆どボディ層の色がかからない位置でのミリングとなってしまいました。そのため他の歯より白くあがってきました。
外部ステインにて修正。
インレーなどの薄いものは、明度が低くなるように暗く仕上げております。
浸透ステインをもっと責めても良かったですが、最終のステインでかなり柔軟にカラーリングできるので、このやり方でも良かったかなと思います。